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2009.04.01 *Wed

CB病院パロ・ロクティエ4月馬鹿SS「貴方に可愛い嘘を」

桜を散らす無粋な雨の馬鹿野郎!とののしりたい気分の一二三です。雨というかもはや春の嵐ですが。ちなみに私の住む地域ではヒョウが降っています…花冷えってレベルじゃねーぞ!
本日はエイプリルフールということで、嘘つきネタをどうしても書きたくなったので突発的にロクティエSSを一本かいてみました。甘い甘い、一昔前の少女漫画みたいな話です(←)


注意事項
・CB病院パロ
・ロクティエ♀
・短い、甘い、バカップル!

です。それでもおkな方は追記よりどうぞ!

*************************************************
「ティエリア、今からデートしないか?」

 ニールからそんな電話がかかってきたのは午後6時を過ぎたころだった。今日は急患が少なかったから早くあがれた、と電話口で嬉しそうに言う彼はとても可愛らしくて、ついこちらも口元が緩んでしまう。
 待ち合わせ場所を告げられたついでに、この間買ったワンピースを着て来てくれないと彼に頼まれてしまった。以前、一緒に買い物に行った時にニールが選んでくれた桜色のワンピースだ。それはとても上品な桜色のもので私自身もとても気に入っている。だが日頃スカートよりもパンツスタイルの多い私にとってこういうものを着るのは勇気がいるのだ。だからその提案に私は難色を示したが結局「俺の選んだ服を着てるお前がどうしても見たい」と拝み倒されてしぶしぶ承諾した。折角ニールが私の為に買ってくれたものなのだ。たまには彼の好む格好をしてもいいだろう。そう思い、私は着替えると急いで部屋を出た。

 待ち合わせの大学の正門付近に行けばニールはすでに着ていた。急いで来たが、やはり彼を待たせてしまったようだ。あわてて彼の元へと駆け寄る。
「すまねぇ、急に呼び出してさ。」
「こちらこそ待たせてしまってすみません。」
「そのワンピースよく似合ってるな。俺の目に狂いはなかったみたいだ。」
 彼はワンピースを着た私をみると嬉しそうに笑った。そんな彼の賞賛の言葉と視線に少々照れてしまう。
「お世辞はいりません…私にはこういう女性らしい服は似合わない。」
「そう思ってるのはお前だけさ。」
 照れ隠しについ悪態をついてしまうが彼はまったく気にしていないようだ。楽しげに私の頭から足先まで眺めては何度もうんうんと満足げに頷いてる。私がこの服をきただけでこれ程喜ぶとは、彼が考えていることはやはりよくわからない。
「じゃいこうか、ティエリア。」
 そう言うと、彼は手袋を外して私の手をとった。彼はいつも指先の保護のために手袋をしているのが、私と手を繋ぐときはいつも律儀に手袋をはずしてくれる。そんな些細な彼の優しさが嬉しい。繋がれた彼の手は温かく、じんわりと彼の体温がこちらへと伝わってくるのを感じる。
―あたたかい。
 春とはいえまだ夜は冷える。冷えきった手に彼の温もりがとても心地よく感じられた。
 それから、彼につれられて夕闇迫る細い路地を二人で歩いた。どこに行くのかと彼に尋ねても、すぐにわかるさとだけしか彼は教えてくれなかった。
「そろそろ教えてくれてもいいじゃないのですか?」
「もう少しでつくから…ほら、ついた。」
 路地を抜ければ、そこには大きな桜の木があった。うっすら夕闇に覆われた中でも美しく咲き誇っているのが見える。
「あ…」
 その桜を見た瞬間に思い出した。この桜は。
「俺たちの思い出の桜、だな。」
 ニールはそう言いながら笑いかけてくる。そうだ、この桜は私とニールが出会った夜に一緒に見たものだ。
「懐かしいですね。」
「だろ?もう一度、これをお前と一緒に見たくなってな。」
 二人で桜を眺めているとあの頃のことを思い出す。あれから4年色々あったものだ。沢山の出会いや別れを経験し、人との交流を通して多くのものを学んできた。時に挫折し悩むこともあったが、いつも二人寄り添って歩いてきたのだ。そしてこれからもずっと、私はこの人と歩んでいく―
 繋いだ手を強く握り返せばニールは驚いたようにこちらを見て、そして、何も言わずに私の手を握り返してくれた。
「いつかさ、子供ができたら一緒にここで花見とかしてみたいな。ここがパパとママの思い出の場所なんだぞって言いながらさ。」
「まったく貴方は気がはやい。…きっと貴方は親馬鹿になるんでしょうね。」
「ま、お前のことも馬鹿みたいに大事にするけどな。」
「…貴方らしい。」
 親馬鹿になることを否定しない彼の言葉に、思わずくすりと笑みが零れる。この人はきっと家庭を大事にするだろう。それは確信できる。そんなことを思いながら彼の横顔を眺めていると、ふと彼が何かに気づいたようにこちらを向いた。
「ティエリア。お前、前髪に桜の花びらついてるぞ。」
「いつの間に…」
「とってやるから、こっち向け。」
 声に促されるように彼の顔を見上げれば、彼が表情をふっと緩めるのが見えた。彼の大きな手が私の額に触れ、髪を優しく撫でる。そして彼と私の顔の距離に近づき―唇を、奪われた。不意打ちのキスは掠める程度の軽いものだったが、たったそれだけのことで私の心臓は早鐘のように打ち、顔がかぁっと火照るのを感じる。
「…あ、貴方という人はっ!!」
 まさか、こんな誰が見ているかわからないところでキスをするとは。彼の行動は時折、私の思考を超えてしまう。いきなりのキスに動揺する心をごまかそうときっと彼を睨み付けるが、彼は悪戯が成功した子供のように無邪気に笑うだけだ。
「花びらがついているというのは…」
「今日はエイプリルフールだからな、嘘ついてみたかったんだよ。」
「あ…!」
 エイプリルフール。そう言われて初めて私は今日が4月1日であることを思い出した。嘘をついても許される、そんな嘘みたいな日。今日は世界中の人や企業までもがジョークを飛ばして笑いあうのだ。
「でも、こんなにあっさり引っかかってくれるなんてな。かわいいよなぁ、生真面目で。」
 そう言ってニールは笑いながら私の頭をぽんぽんと撫でてきた。少々むっときたので、私は彼の手から遠ざかるように一歩彼から距離をとる。
「ティエリア?」
 急に遠ざかった私に驚いたのだろうニールは私の名前を呼ぶが、その声に私はつんとそっぽを向いてやる。
 やられたらやりかえさないと気がすまない、私はそういう性格なのだ。
 目には目を、嘘には嘘を。


「貴方なんて大嫌いです!」


END

エイプリルフールできゃっきゃするバカップルを書きたかったんだ…!
ニールはいつも大人の男性として振舞っていはいるけど、子供っぽいところもあれば可愛いですよね。ティエリアが可愛くてついからかってしまう、そんな感じ。そしてティエリアはやっぱりツンデレデレで!

COMMENT

小説素敵ですね(●´艸`)
初めて訪問させていただきました!

病院パロ小説を全部読んだのですが、
一二三さんの書くティエリアが
凄く可愛くて萌えました!

これからも甘々小説楽しみにしていますw
2009/04/02(木) 10:17:45 | URL | たぁっか #B7q/.fmY [Edit
>たぁっかさん
初めまして、管理人の一二三です!
病院パロを全部読んでくださってありがとうございます。萌えて頂けたら大変嬉しい限りです!
これからも甘ーいロクティエ小説を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします♪
2009/04/03(金) 00:23:23 | URL | 一二三@管理人 #- [Edit

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