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2009.05.03 *Sun

CSI:00 序章 (CSIパロ)

お待たせしました、CSIパロ開始です!
今回は序章なので短いです。

注意!
 ・某海外ドラ/マを目指したパロ小説
 ・ニルティエ♀(になる予定!)

それでも大丈夫だ!という方は追記よりどうぞ!
設定は「ティエリア博士と~」の記事にあります。役職等におかしなところが多いかもしれませんが、そこらへんはスルーで…!

****************************
「…ん…っ」

 カーテン越しに降り注ぐ朝の日差しがまぶしい。俺はその光から逃れるように寝返りをうった。その途端、頭にずきずきと鈍い痛みが広がった。
―飲みすぎたか。
 あまりにも身に覚えのあるその痛みの原因に俺は自己嫌悪する。
 昨夜は仕事帰りにいきつけのパブでウィスキーを何杯かひっかけてから部屋に帰った。自分ではそんなに飲んだつもりはなかったのだが、部屋につくなりそこらに服を脱ぎ散らかしてベッドに転がり込んでしまったあたりそうではなかったようだ。ベッドから周りを見渡せば、くしゃくしゃになったYシャツやらスーツやらが床を占領している。その惨状に頭痛がさらに酷くなった気がした。昔はこんなことはなかったんだがな、と痛む額に手を当てながら俺は一人溜息をつく。20の頃はボトルを何本も開けようとも、ちゃんと自分の世話は自分でできていたのに。酒癖が年を経るごとに悪くなってきているのは気のせいではないだろう。
「ったく、年はとりたくないな…」
 そうぼやき俺はベッド体を埋める。まだ部屋を出るには時間があるし、もう少しだけまどろんでもいいだろうと俺は目を閉じた。途端、そんな甘い思惑を打ち砕くように携帯がけたたましく鳴り響く。タイミングよすぎだろ、とそんなことを思いながら俺はしぶしぶ携帯をとった。ディスプレイに表示された発信先の名前は同僚の刹那だ。

「どうした、刹那?」
『例の連続殺人事件と思われる女の死体がでた。』
「場所はどこだ?」
『―番地の公園だ。』
「OK、今から俺もいくからよ。お前はサジと先に現場行っていてくれ。」
『了解した。』

 朝の挨拶すらない簡潔な会話を終えると携帯を閉じて、酒の抜けきらない重たい体をのっそりと起こした。そしてベッドサイドに置いた写真に俺は声をかける。
「おはようさん…」
 写真の中では愛すべき家族が楽しげに笑っていた。
 自分でも言うのもなんだが、俺は幸せな家庭で育った。アイルランドの緑豊かな街で俺は生まれた。頼りになる父親に優しい母親、可愛い妹、やんちゃな弟。そこそこの広さの庭のある家で俺達一家は平和に暮らしていた。毎日の生活に何の不安も憂いもない日々だった。この穏やかな毎日が続き、俺は平和で平凡な一生をおくるものだと思っていた。
 何も疑うことなく、そう信じていた―ドラッグ中毒のイカレ野郎に家族を殺されるまでは。
「…ちっ」
 朝から嫌なことを思い出してしまった。誤魔化すようにがしがしと頭を掻きあげ、俺はベッドから降りる。散乱した物を踏まないようにキッチンへと移動し、冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取り出しそのまま口をつけた。冷たい水が喉から胃へと落ちて行く感覚に一気に目が覚める。
 ペットボトル片手に締め切っていたカーテンを思い切り開けば、ぼろっちい窓枠の外にひしめくビルディングの群れが見える。摩天楼とはよく言ったものだ。この高層ビルたちのお陰でこの街の空はひどく狭く、地上はビルの陰でうっすらと薄暗い。その陰に隠れて様々な犯罪が起きるのだ。ヤクに殺人、強盗、レイプ―日常茶飯事に起こるそれらの中でも、俺たちが扱うのは州をまたぐ大規模な事件だ。
  F BI捜査官―俺がこの立場になるまではいろいろなことがあった。
 一夜にして平和な生活と家族を失った俺とライルは、父の友人であるアメリカ人夫妻に引き取られた。子供のいない彼らは俺たちをとても可愛がってくれた。だが不幸は重なるものだ。俺達が16の時に夫妻は事故で亡くなってしまった。再び身寄りを失った俺達は金を稼ぎながらハイスクールには通い続けた。だがカレッジには進むほどの金はない。だから俺は軍隊へ入隊することを志願した。せめてライルだけでもカレッジに通わせたいと、そう願ったからだ。入隊後は陸軍で射撃の腕を買われてスナイパーをしていたが、右目の負傷による視力低下が原因で現地から本国へと4年前に戻された。本国に戻ってからは何が気いられたのかは知らないが、F BIの特別捜査 官として殺人課に配属されて今に至ったわけだ。
 この役職や生活を俺自身嫌いではない。戦場でライフルを握り、命を奪う日々よりは随分人間らしい生活をしていると思う。
「人間らしい、か。」
 ふっと自嘲的な笑いが零れる。連続殺人事件ばかりを追い続けるこの生活も一般人から見れば随分なものだと思うが、軍人生活で俺の感覚はずれてしまったようだ。
 だが人にどう思われようとも俺はこの役職を全うするだろう。殺された家族の弔がわりに、このイカレた世界を少しでもマシにすることだけが俺の生きる目的なのだから。他には何もいらない。愛情に満ちた平和な生活なんてもってのほかだ。望みたくとも、そんな平和な生活に身を置くには自分は少々汚れすぎてしまっているのだが。
 諦めに似た虚無感を感じながら俺はペットボトルをテーブルに置いた。そして代わりに愛用の銃を手に取り、その重みを確かめる。何年もの間、共に現場を駆け抜けた銃だ。俺はその黒い銃身に軽く口づけた。


「今日もよろしくな、相棒。」


 今日も俺の―ニール・ディランディの血なまぐさい1日が始まる。

→1
**************************
あとがき

しょっぱなから、ニールがヤサぐれ気味で申し訳ありません(←)
 
どうも好きなんですよね…兄貴の駄目な一面を書くのが。ニールの、優しく理想の兄貴である一方で、腹の底には死んだ家族への思いや仇討ちをしたいという思いを抱えていた姿がすごく好きでした。そういう葛藤を抱える姿って人間らしくて好きです。あと海外ドラ/マでは定番ですよね、重たいバックグラウンドを持つキャラクターというのは。是非ともそこらへんを突っ込んでいきたいな。
しかし海外/ド/ラマの独特でスタイリッシュな雰囲気ってなかなか出せませんね。次回もっと頑張ります!
次回はティエリア博士登場です!


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